はちみつ茶房
ミエルと申します。イラスト描き。ただいまの目標はフランスでの絵本の出版。一児あり。
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サロン・デュ・リーヴルで見つけた絵本など
salonexpo.jpg

 またまたサロン・デュ・リーヴルのこと。今回で終わりです。サロン・デュ・リーヴルでは様々なイヴェントがある。サイン会 はもちろんのこと、テーマにそった展覧会やイラストの原画展、コンファレンスなど。

 日曜日、サイン会でものすごい行列が出来ているところがあった。通常は数人並んでいる程度、 誰も並んでなくて暇そうにしている作家も珍しくなく、20~30人も並べば大盛況といった感じ。ところが、そこはその数倍。日本のサイン会からすると大したことない人数かもしれないが、こちらは1人1人に一体どれだけ時間かけるんだ?っていうくらい丁寧に、 イラストをつけたサインをする。筆と絵の具をちゃんと使うことも多い。なので何十人なんて言うと気が遠くなるくらい長い時間並ばなくてはならないが、まああまり人数が多ければある程度手早くはするだろうが。

 たどってみるとクロード・ポンティという作家だ。私は初めて知ったが、60代くらいの、昔からいる作家のようなので、親子共々ファンという読者が多そうだ。でもフランスの傾向って今ひとつつかみにくいなあ。
日本でも福音館書店から出ている。訳はぐりとぐらの山脇百合子さんだ。オリジナル版日本語版とでは表紙が違うのが面白い。でもわかる。

 今年はイタリアの作家を招いて、イタリアコーナーが設けてあった。そこに見覚えがある絵を見つけた。平積みにされていた絵本の中でも最も目立っていたそれらは、 Maurizio Quarelloのものである。
 私の記念すべきフランスでの最初の仕事のは、地方で発行されている学習雑誌のためのイラストだが、そのときの表紙を飾ってたのが彼のイラストであった。

TicTac.jpg
これね。2006年4月の記事にも載せましたが。

 その表紙が素敵だったので気になって調べたら、彼のサイトが出てきた。ちょっと毒もある、独特の世界だ。今回改めてプロフィールを見てみると、2005年に最初のアルバムを出版したようで、この表紙を描いた2006年初頭はまだイラストレーターとしては新人の頃だったようだ。4年後の今は彼の絵本は何冊も出ていて、人気者のようだ。日本ではちょっと受け入れられにくいタイプかもしれないが。


  今回自分のために買った本は "Une sirene chez les hommes"。さてなんでしょう。  
小川未明の「赤いろうそくと人魚」です。訳すと『人間界の人魚』とでもなるのかな。なぜ そのまま訳さないんだろう。まあいいか。

sirene.jpg

 絵は酒井駒子さんの美しいリトグラフィー。つい最近出たばかりだ。私がそれを知ったのは、ちょっと前に小川未明はフランスで訳されているだろうか、「赤いろうそくと人魚」は?と調べたからだ。なぜ調べたかというと、 昔から好きだったこの話のイメージでイラストを描こうか、と思ってみたからだ。

 何年か前に、私がパリに出てきたばかりの頃からの知り合いで、本人も何冊か本を出しているという人に「日本の昔からある話を原作に何か描いたら」とアドバイスされたことがある。その人のロシア人の友人はやはりロシアの民話を題材に素敵な絵本を描いてるのだそうだ。しかしあくまでもオリジナルにこだわってた私は、その時はそういった方法はあまり心を動かされなかった。

 だが上に書いた私の初仕事で、原作付きの面白さというのを知った。詩につけるイラストであったが 、なかなか楽しい作業であった。 原作付きというのは自分が考えつかないモチーフが入ってきたりして結構興味深いということがわかった。
その後も実現しなかったが、コラボしませんか?と言う話(素人の方だけど)が来て、各場面を頭の中で練ったときもそれを感じた。

 それでそんなことを考えてみたりしたのだが、いやはや描かなくてよかった、とこの本を見て思った。酒井駒子さんの絵があまりにも素晴らしかったからだ。もともとは買うつもりでなく、上記のようないきさつがあったのでちょっと中を見てみるだけのつもりだった。Ecole des loisirs刊なので同社のスタンドに行ってざっと探してみたが見あたらなかったので、奥で同僚とおしゃべりに興じていた若い販売員に聞いた。 ウェーブのかかった長い黒髪とうるうるの瞳がきれいな娘さんで彼女自身そのまま人魚になってもおかしくないという感じだが、タイトルを聞くなりパアア、と顔を輝かせた。「すっごく美しいお話よね!」と興奮気味に置いてある場所を教えてくれた。心底気に入ってるようで、私も子供の頃とても好きだった話なので、うれしくなって買ってしまった。

 あと、この夏 日本で見かけて結局買い損ねたスウェーデンの作家の絵本があったら買いたいと思っていた。しかし、名前とタイトルを失念してしまって、内容を思い出してgoogleで検索したけどとうとう見つけることが出来なかった。サロン・デュ・リーヴル終了後に (某巨大掲示板の絵本板のスレで聞いて )やっとわかった。ローラ・ユンクヴィスト「せんをたどって」だった。フランスでもCirconflexe刊でこの夏出たばかりと知ったが、Circonflexeってここのスタンド、 私 プレゼンブック持って ウロウロしてたのに気づかなかったー。



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【2009/12/21 06:00】 | 絵本・イラストレーション | トラックバック(0) | コメント(0) |
ADとの面談
 さて、重いプレゼンブックを抱えてADとの面談会場に再びやってきた。プレゼンブックも重いが、小心者の私は直前になると緊張で足取りも重くなる。アポイントが取れないとガッカリするくせにね。

 アポイントが取れた2社のうちL社は、もともと今の絵付きシノプシスの原稿が一段落付いたら送ろうかと思っていたところだった。
 もう1社はB社を希望したのだが、そちらは書籍の方は担当者の方がキャンセルとなり雑誌のみという。Oと言う雑誌の方はまだ空きがあると言うことなので入れてもらい、覚えがある雑誌名だったので昔息子のために買ってたあれかな?と思いあとから家に帰って聞くと、息子は「小さい子向けはPだよ。Oはローティーンの雑誌だよ。」という。ああ、そういえばPだった。Oってどんな感じだっけな?面談の前にB社のスタンドに行って見ると、そもそもイラストは少なく、カリカチュア風の漫画のようなイラストが少し載っているくらいだ。あれれ、私の作品なんて見せるといったいこいつは何を考えてうちを選んだんだ?って思われそうだな。そして事実そうであった。無関心そうに私の作品を眺めたあと、「うちとは全然傾向が違うわね。」で終わった。
 さて、本命でもあるL社。予定されていたADではなくせいぜいまだ20代半ばくらいの女の子が担当。「うーん、ちょっと求めているのとは違いますね。うちはもっと叙述的 (narratif) なスタイルを求めてるんだけど、テキストに忠実にディテールが描いてあるようなね。あなたのはepure(←eはアクセント付き)な感じね。」「えぴゅれ?」とボキャブラリー不足が露見。何となくはわかったけど。 英語だとpurifiedじゃん。こんな単語知らなかったのか。辞書そのままだと浄化した、って意味だけど。うーん、そうかねえ。 出版されているのラインナップ見てたら、結構いけるかな?と思ったけど。

 帰り際に受付の横に置いてあるいくつかのカタログ見てたら、初めて見るEという出版社があった。申し込み時のリストにはなかったところだ。主に未就学児用のCDやCDブックなど出していて、もしかしてここはいけるかな?という感じだ。パンフレットには社長のあいさつが大きな写真付きで載っている。あれ?さっき見かけたような、と会場の方を見ると、本人がすぐ近くで作品を見ながら面談している。小さな新しい出版社なので社長がADを兼任しているのか。空きはあるだろうか、などと思っているとやがて面談を終え、帰り際に「じゃあ、また明日ね。」と受付に声をかけた。翌日は受付の人も予定外だったのか「え?明日も?」と言う返事。「うん、15時から16時ね。」そして受付の人はさっそく15時から16時、15分ごとに区切って表を作り始めた。おお、ナイスと私はさっそく名乗り出て、アポイントを取った。

 今回でわかったのだが、オンラインで申し込んだ分はかなり限定して入れてるようで、実際は結構空きがあるようだ。あとE社だけでなく、サロンデュリーヴルの当日に出版社の方から面談を申し出てくるところもいくつかあった。一昨年まではオンラインで結構アポイントが取れたものだが、その分当日の空きが少なく、初期の頃は要領がわからなく申し込みし損ねたときなど、当日粘ってもほとんど取れなかったものだ。なので去年もオンラインで取れなかった時点であきらめてしまったが、もう少し頑張るべきだったのだ。去年のこと嘆いてもしょうがないけど。

 さて翌日。通常ADとは向かい合わせで座るものだが、E社のところは社長兼ADのR氏の横に椅子が置いてある。この日は私が最初だったので、誰かが休憩時間に椅子を移動させたのかな?と直そうとすると、R氏は「いやいや僕はこうして一緒に見るんだよ。」と言う。私のブックを見ながら「ふんふん、CDのジャケットなんかに使えそうだね。」とポジティブな意見。そして、今取りかかってる原稿が出てくると、こちらは全然路線が違うと思い、「あっ、これはまた別物で。今進めてる絵本用のシノプシスですけど多分おたくのと路線が違うでしょうから。」というと「え、なんで?こういうの好きだよ。」「絵本とかも出版されるんですか?」「うん、今そっちの方のイラストレーターも探してるところでね。」そして、見終わると私の連絡先を聞いてきたので名刺を渡す。かなりうれしい。連絡先を聞かれたのは数年前に一回あったきりだ(でもその後連絡なかったけれど)。
帰ってFに話すとE社には忘れられないように、後日改めて作品付きのメールを送るよう言われた。それもそうだ、待つだけの受け身ではいけない。名刺だけだと何人も面談してるとわからなくなってしまうしね。

 さて、月曜日は最終日。プロフェッショナルの日なので子供達の姿は見あたらず。月曜日においで、と言われたP社のスタンドに行く。丁寧に見てくれたが、ちょっと路線が違うという。ちょっとクラシックかなー、と。そしてGL社は行ってみた?と聞かれる。タッチから行くとひょっとしたらGL社の方が合うんじゃないからしら、と。GL社は何となく敷居が高かったところだ。GL社に行って担当者にみてもらうも、ブックを広げたとたん、「あ、うちじゃないわね。」のひとこと。

 次、飛び込みでT社。ここも丁寧に見てくれた。ストーリーはなかなか興味深いけど、絵柄が違うかな?でも採用してくれるところはあるかもよ。頑張ってね。

 G社。あらすじを読んで、「拒食症の女の子の話なんてダメよ!重すぎるわよ。」えー?小さい子にはよくある好き嫌いを克服するストーリーなんだけど拒食症?「食べるのが嫌いでやせてるって、私からするとすでにそのくだりだけで拒食症ね!」そうっすか…。

 と、まあこんな感じであった。サロンデュリーヴル開催中や終わった直後はやる気でメラメラしてるのだが、時間が経つとまただらーっとしてくる。今回はサロンデュリーヴルと同時期に前回書いたイラストの依頼があったので、終わったあともしばらく、よーしもっと描くぞー、なんて意気込んでいた。しかし睡眠不足を取り戻すためぐーたらしてたらまた元に戻りそうだ。これではいけない、まずはE社にメールしなきゃ。
【2009/12/14 08:53】 | 絵本・イラストレーション | トラックバック(0) | コメント(2) |
プレゼンテーションブック
mybook2.jpg

mybook.jpg

 すぐに続きをリアルタイムで書くつもりだったけど、あのあと急に慌ただしくなって遅くなってしまいました。サロンデュリーヴルが終わってすでに10日経ってしまった。
 珍しくイラストの依頼があって、連日夜中まで描いてたんだけど、結局採用ならず。
私の他にもう2人依頼してあって、審査ののちにどれかが選ばれる、というので不採用でも一応報酬はちゃんと出るというものであった。
 いいんだ、いいんだ。自分でもちょっと不出来だからこりゃダメだな、って出来上がったとき思ったから。でも何枚も描いた下書きは結構気に入ってたりするのでまたタッチと色を変えて描いてみようと思う。

 さて、初日にプレゼンテーションブックのことでアドバイスをもらったことをFに話すと、水色?どんなブックだっけ? と言うので見せると、ええ?こんなファイルに入れてたの?と驚いている。そして両親の家に予備のプレゼン専用のファイルがあるので、これから取りに行ってくるので作り直そうと言う。ってもうすぐ0時だよ。この時間だとバスもメトロも少ないので往復1時間近くかかるし、そのあとに作業するの?会場で作品見せ合ってた人たちの中には大きめの書類ケースの中に作品を重ねて入れてるだけの人もいたし。そう粗末な方でもないと思うが。

「いいよーこれで」「ダメ」「じゃあ明日でいいよ。」「明日ADに見てもらうんでしょ」と言うやり取り。プレゼンブックが美しくないと、相手にされないという。そりゃ見栄えがいいのに超したことないし、効果的な見せ方ってあるしね、プレゼンテーションも大切だとは思うけど、そんな入れ物にごまかされるようじゃ、プロとしてどうよ。私がADだったらプレゼンテーションの仕方なんかにごまかされないよ。そんなもの左右されるのは素人よ。なんて抵抗するが、結局押し切られる。

 Fが持ってきたのは、よくみんなが持ってる取っ手付きの大きな黒いプレゼンテーション用ファイルケースだ。プロっぽいけど、高いし第一重いのであえて使ってなかったのだ。
てなわけで急遽作ったが上の画像、左側。右側のがそれまでのプレゼンブックで、日本で買ってきたB4サイズ。Bサイズなんて最近日本でも徐々に少なくなっているらしいけど、A3だと大きすぎるのでこれがちょうどよかったのだ。左側がFが持ってきたもの。これはA3でファスナー付き、閉じると下のように取っ手が付いている。
取っ手が付いてるとはいえ、中には作品以外は入らないので、筆記用具やらおやつやら入れるためにバッグを別にもってくのだが、大きいので横にするとバッグに入らない。縦にして入れるのだがそうすると肩にかけられなくて非常に持ちにくい。

  B4ファイルに入れてたのはすべてカラーコピーかプリントアウトしたもの。できるだけ原画に近い色にしてあるが、縮小してあるものも多い。そうするとA3のプレゼンブックだとあまりにも貧弱に見えてしまうので結構原画を入れた。
しかしまあ、作ってみると多少見栄えはするか。

 と言うわけで翌日から勇気をふるっていろいろな人に見てもらうことになるのである。
【2009/12/11 07:49】 | 絵本・イラストレーション | トラックバック(0) | コメント(2) |
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Miel

Author:Miel
生活に追われつつも
イラスト描いてます。
怠け者なので、
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どうぞよろしく。

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